インドネシア留学期間中の個人プロジェクト②

投稿者: | 2015年2月19日

 

 

前回はプロジェクトのひとつめとして「すかSUKI」ウェブサイトの事を書きましたが、今回も別の個人プロジェクトについて書きたいと思います。

今回ご紹介するプロジェクトは「日本語人材大学訪問」です。具体的に何をしているかと言うと、「日本語学習者がいる大学を訪問し先生や生徒から話を聞き、その実態はどうなのかをヒアリング」しています。

 

プロジェクトを始めた理由

このプロジェクトを始めた理由ですが、まず日本の少子高齢化による労働力不足が今後一段と深刻になるという考えからです。

インドネシアに来た理由は既にご説明している通りEPAで介護士・看護師候補者が来日しているのを知った事がきっかけです。そして特に最近ニュースで報道がされているようですが、政府の試算では2025年に介護職に就く人が30万人不足するとの事です。

2025年まであと10年です、つまりウルトラCで仮に出生率が劇的に回復したとしても10年後は10歳ですから、介護の仕事に就く事はできません。そうするともう選択肢としては、労働力となる外国人の皆さんに手伝っていただくほかないということになります。

もちろん日本人で介護職を選ぶ人が殺到するという事も解決策のひとつですが、正直これも出生率の回復同様に現実的なものではないと私は考えています。ですから外国人労働者の受け入れ拡大はもう避けられません

インドネシアに行く前から日本で外国人労働者は増えると考えてはいましたが、技能実習生として介護人材を受け入れるという事は考えていませんでした。この技能実習制度に介護を追加する話は、まだ厚生労働省の検討会で議論されている状況ですので、動向を引き続き注目していきたいと思います。

それと前回の「すかSUKI」プロジェクトとも関係があります。参加メンバーの中に大学で日本語を学んだ人もいますが、「卒業後日本語を仕事で全く使わないため忘れてしまった」という話が少なくありませんでした。

では実際卒業時点でどの程度日本語ができて、また実際に日本語を使う仕事に就ける人はどれくらいいるのか・・・等々、色々な事を知りたくなったというのも理由のひとつです。

1つ目の大学を訪問したのが9月、そしてこの活動は帰国直前にやっと一通り終了予定で進めています。

 

プロジェクト開始にあたりやった事

このプロジェクトを始めるに当たりまずやったことは、日本語学習者がいる大学探しです。「すかSUKI」プロジェクトに参加している人がいる大学や、その他日本語学科の友人がいるのですぐにわかった大学もありますが、もちろんこれだけではないだろうと思っていました。そのためウェブサイト、知人等に日本語学習者がいる大学がどこにあるかを徹底的に聞き込みしました。

しかし、意外と学生は他の大学に日本語学科があるかを知らないので、この大学探しにはとても苦労しました。そして、現在わかっている大学がすべてかどうかも正直わかっていません。とりあえずわかる範囲の大学をピックアップしたというのが正しい表現でしょう。

最終的に自分なりに調べてみた日本語学習者がいる大学の数は43です。ちなみにこのブログを書いている今現在の訪問数は38なので、あと残り1週間で5大学まわらなければならず実はスケジュール的にかなり厳しい状況です。

結果として進めているプロジェクトですが、実はこのプロジェクトを実行に移すかどうかは悩みました。それは、時間・お金・労力等かなり負担が大きいことがやる前からわかっていたからです。

バンドゥンにある大学は近いですから大変ではないのですが、当然大学はインドネシア中に点在しています。ジャワ島、バリ島、スマトラ島、スラウェシ島、この4つの島にあることはわかりました。地図で見てその移動距離にやりきれるか?と躊躇してしまったのです。

しかし、これもやってみたらまた面白い事が必ずあると思いましたし、また新しい道が拓けるかもしれないという考えからやってみることにしました。

 

プロジェクトを実施してみて思う事

まだピックアップした大学すべてをまわっていませんが、現時点でもいろいろと思う事があります。
一部をご紹介しますと例えば生徒の話からは、
・日本に行く事はとてもハードルが高い、旅行でもいいからまず一度行きたい
・大学卒業後は日本語を使って仕事をしたい
・在学中に日本に留学したい、卒業後修士や博士の勉強を日本でやりたい 等

先生の話もある程度共通している事もあります、
・ネイティブの先生がいないので苦労する科目がある
・日本語教育は仕事なので当然やらなければならないが、仕事に関するフォローまで手が回らない
といったことです。

 

私はできる事は何なのか?帰国後にやりたい事

今まで述べたように、実際に各大学を訪問して先生や生徒から話を聞く中でわかってきた事があり、帰国したらこれらの事を少しでも改善したい、それを実現する為に私には何ができるだろうか、と日々考えています。

私は今まで人事として採用活動を含め仕事をしていました。日本では少子高齢化による労働力不足と外国人労働者のが必要とされ、そしてインドネシアには数多く日本語を勉強している人達がいます。お互いニーズがあると考えられますし、何かできる事があるのではないかと考えています。

10年後は30万人介護人材が不足する・・・。それは仮にお金があってもお願いできる場所、人が足りないという事です。そうすると家族で面倒を見なければなりません。家族が面倒を見れればまだ良いですが、最悪自分が面倒を見なければなりません。

法律上介護休業はありますが、介護に終わりはありません。法定の期間で十分、という人の方が少ないでしょう。介護をしながら仕事を続けられるでしょうか。もし退職するしか道が無かった場合、その後再就職はできるでしょうか。当事者になる前から考えておく必要があります。

このように介護人材不足は様々なところに影響を与えると思います。技能実習生を受け入れて果たして人数を確保できるのか、確保できたとしても求められる職務を遂行できるのかは未知数です。まだ内容が固まってませんし、受け入れが始まらないとわからない事も多いでしょう。

まとまりのない文章で読みづらかったと思いますが、簡単に自分の考えをまとめると以下のような内容です。
いろいろ不確定要素はありますが、今はとにかく私自身の考え方で、そしてインドネシアの日本語人材の人達が、その日本語能力を活かせる環境づくりを少しずつでも作ってい行きたいと考えています。