2015年 インドネシア人難民申請数激増

投稿者: | 2016年1月24日

 

法務省は22日、難民申請数と認定数の速報値を発表し、難民申請数は7,586人、認定数は27人だったようです。

 

増加する難民申請件数と減少する認定数

難民申請、最多7586人…大半「偽装申請」か

認定率で考えると約0.35%なので難民として日本で生活している人はほとんどいないようです。昨年の難民申請人数は約5,000人で、記事のグラフを見ると申請人数の増え方が普通ではありません。逆に認定数は申請数に比べると減少傾向なのがわかります。

このニュースを見て思うのが、「この制度誰のためのものか」という事です。ヨーロッパでは難民、移民に関する議論が盛んに行われており、紛争地域から逃れるために難民として国境を超える人達は実際に存在します。しかし、日本はこれらの地域から遠くどちらかというとちょっと遠い世界の話にも聞こえます。

では何故難民申請をする人数ばかりこれほど増加しているのかというと制度を違う意味で利用しようとしている人がおり、
―それが同制度は2010年に改正され、申請者が生活に困らないよう、申請から6か月経過後の就労を認めた。入管当局は、アジア諸国で「日本で難民申請すれば働ける」との情報が広がり、ブローカーが介在した偽装申請が横行しているとみている。―
という事が理由かと思います。(斜め文字は上記リンク先の記事を引用)

 

インドネシア人が激増

ビザにかかわる分野なので行政書士の業務にかかわっている分野ではありますが、社労士としてもかかわりがある問題と認識しています。その理由は、日本滞在中に就労する事を目的として来日している人達がいるためです。

残念ながらインドネシア人の難民申請数はその前の年が17人だったのに対し、昨年は969人と激増しています。インドネシアの状況を考えると、シリア等と異なり認定されるイメージがあまりできないのが正直なところです。しかしこれほどまでに増加しているには理由があるはずです。

そしてこれは日本の少子高齢化による労働力不足も影響しているのは確実でしょう。人手不足で困った企業にブローカーが人を紹介し、来日者も不法就労を承知の上で来ている人がいると考えられます。中には騙されてくる人もいるかもしれませんが、割合としては少ないでしょう。

送る側と受け入れる側、どちらも問題があると思いますが、今後も当面は難民申請数は増加していくものと考えられるので、残念ながらインドネシアに対するイメージダウンにつながりかねません。旅行者が増えて外国人ウェルカムムードに水を差す問題になり、世論が保守的なものになるのではないかと心配です。

日本で働く事は現在簡単ではないのでこのような結果になるというのも理由のひとつでしょう。実際人が足りなくて困っている会社もあり、今後いっそうこのような事が増えるのは確実です。ですから、合法的にもっと柔軟に外国人を受入られるような法整備も必要ではないでしょうか。

このような状況であることを現地の人へ理解してもらいながら、万が一意図せず困った状況に陥ってしまった人に対してできる事をしていければと改めて感じたニュースでした。