外国人労働者の増加と日本人の就職への影響

投稿者: | 2013年11月22日

 

【身近な外国人労働者】

前エントリー(自由と選択②)でも少し触れましたが、
これから日本においても外国人労働者が増えてくると思います。

誰もが外国人を見かける機会がここ数年だけでも増えてるのではないでしょうか?
私の実感としては特に飲食店のサービス業で、
日本人よりも安い時給で集まりやすい留学生を採用している企業が増えていると感じます。
他店舗展開している規模の多いチェーン店ではマニュアル等も備えられていると思うので、
運営に支障がないような経験を踏まえた採用基準や教育制度が整備されていると考えられます。
そして採用されているのは外国人留学生が多いです。

増えている一番の理由は景気の問題でしょう、値段を上げないための結果こうなってると思います。
消費者からの厳しい要望に応えるため売価を簡単に上げられませんし、
商品や材料の仕入価格は相手があることなのですぐに変更が難しいです。
そうすると自分たちでコントロールできる人件費を抑制するという考えになります。
アルバイトやパートであれば時給が低くても働いてくれる人がお金の面では助かるわけです。
同じ仕事をしてもらうにしても留学生は低めの時給でも集まります。

 

【留学生の新卒就職と日本人学生への影響】

そしてこの日本でのアルバイトを通じて日本語も上達し母国語も話せる留学生は、
学業も真剣な人が多いと考えられ優秀な学生が多いと思います。
私が大学のときも留学生の方は一番前で話を聞いている方が多かったです。

さらに留学生は日本企業への就職を希望することも当然あります。
先進国である日本で稼ぎ、経験し、技術を学ぶ価値は彼らにとって非常に大きいでしょう。
また、留学生に限らず大学卒業後日本就職を目指す外国人も増えると考えられます。

日本企業の新卒採用人数は「日本人学生+外国人留学生」であるため、
留学生の採用枠を増やす = 日本人の就職が厳しくなることを意味します。
(別枠だとしても人件費がかかることは変わりませんので、表現の方法の問題です)

このような状況になっている中で考えられることは、
・経済が縮小していく中で新卒者の就職が厳しい状況は続く
・新興国の中間層も豊かになり日本への留学が可能になる人が増えてくる
・留学生は学業、語学等優秀な人が多い
・そのまま日本企業への就職を希望する場合、日本人学生との競争になる
・相対的に優秀な外国人を採用する企業が今後増える
・日本人のみならず、外国人留学生との差別化も学生は求められる

私が新卒で就職する時代にはインターンシップは全く一般的ではありませんでした。
また、留学をしたということだけでも他社との差別化につながったと思いますし、
外国語学部等でない人の語学力に対する評価もそれなりにあったでしょう。

しかし、現在ではそれではほとんど意味がありません。
英語はTOEICのスコアを応募の要件としている企業もありますし、
長期休暇を利用してフィリピン留学等で語学を磨く学生も増えています。
日本人だけならまだしも留学生相手に語学力ではそれでも劣る人の方が多いでしょう。

 

【新卒で自分を差別化するには?】

このように留学生枠が増えれば日本人枠が減り、
日本人同士でもいかに自分が他人を差別化できるかがとても重要です。

今後企業に評価され差別化に繋がると私が考えているのは、
学生時代から「就業経験」、「職業経験」をしてきたかといったことではないかと考えています。

NPOや地域のボランティア活動といったものも具体的な経験ではありますが、
企業はボランティアではなく営利団体であるため、利益を生まないボランティア活動では倒産してしまいます。
その為「利益に繋がるようなことができたのか?」、「価値があることなのか?」ということ視点が大事です。
このようなことを語れる学生はまだ少ないでしょうし、採用に当たっての評価に加味されるのではないでしょうか。

 

【新卒の就職活動も転職活動へ?】

早い話が「新卒就職だけど転職活動する感覚」と言えます。
転職者は雇われて賃金をもらって働いている間、その企業にとっては価値のある活動をしていたはずです。
そして転職にあたってはその活動内容や結果を「自分の価値」として応募企業に説明し、
企業側がそれを評価すれば採用されるわけです。
学生においても学生時代に同じ感覚で何かをやってきた人はできると思います。
転職者が作成する職務経歴書に学生時代に何か書けることがあるかどうか?ということです。

もちろん新卒採用は通常総合職での募集が多いですし、
転職の場合は職種を絞った求人に対して応募するという違いはあります。
しかし、社内でその経験を活かせる仕事があるのであれば、
総合職で採用されてもその職場に配属される可能性は高くなるはずです。
それがやりたい仕事ができることにもつながるため本人にとっても有意義なことです。
入社して希望と違う部署に配属され、こんなはずじゃなかった・・・というミスマッチも減るでしょう。

欧米では大卒で就職できず若年者の高失業率が問題になり、デモまで起こっています。
職務給が一般的な所では「将来の卵」よりも「即戦力人材」の方が重要です。
そのため、お金を払ってでもインターンとして企業で勤務して職業経験を積むことも少なくありません。
日本はまだまだ職能給の賃金制度の会社ばかりなため、ここまで同じ状況になるとは限りません。
しかし、新卒一括採用以外の新卒採用の方法もこれからどんどん出てくると思いますし、
新卒者であっても即戦力と考えられる人の方が採用したくなるのは当然です。
これは転職者にとっても影響があることです。
優秀な若い人材が増えるほど転職が難しくなると考えられます。

少なくとも1年海外にて生活するのでこの問題意識をもっと掘り下げて考えて、
何かしら現地で日本の学生にとってプラスになる活動をしたいと考えています。