インドネシア行きを決めるまで④

投稿者: | 2013年11月8日

 

インドネシアに惹かれた理由

インドネシアも留学先として検討するにあたって読んだのが下記の本でした。


経済大国インドネシア - 21世紀の成長条件 (中公新書)
この本を読むことでインドネシアの置かれている状況、
政治や経済のことに加えて日本との関係についても知ることができました。

この本に書かれていることも含めて魅力をまとめると、

○若い国であり伸びしろが大きいこと
まだまだ成長余地があり、成長する環境というのはとても面白そうだと感じます。

人口統計のデータは自国のものもありますが、
国連のデータをベースに作成している人口グラフを見ると下記のようになってます。

日本とインドネシアの人口(2010年)
○データ参照元:Population Pyramids of the World from 1950 to 2100
上記グラフを見ると明らかに形が異なります。

人口構成は一般に下記の過程をたどると言われています。
・第一段階 ⇒ 多産多死型(出生率も死亡率も高い)
・第二段階 ⇒ 多産少死型(出生率よりも先に死亡率が低下)
・第三段階 ⇒ 少産少死型(さらに出生率低下)
・第四段階 ⇒ 少子高齢化(出生率と死亡率が低位で長期的に安定)

第一段階は細い棒状の形だが第二段階になると人口が増え始めて底辺が広がる。
さらにこれが長期的に安定することで第三段階を経て第四段階に到ると底辺が縮まり始める。
インドネシアではちょうど第四段階に差し掛かってるようで書籍から引用すると、

インドネシアは、2010年の人口ピラミッドえさえモスク型にいたっていない。 2000年代に人口増加率が上がったため、土台部分にもう1つ膨らみができている。 最大年齢層は5~9歳、人口の半分が26歳以下である。 2030年のインドネシアの予測人口ピラミッドを作成すると、ようやくにして美しいモスク型が現れる。 それでも最大年齢層はまだ20歳代だ。 2050年においても最大年齢層は生産年齢人口のちょうど真ん中にあたる40歳代である。 同じ時期の日本の人口ピラミッドを描くと、団塊ジュニアに相当する最大年齢層が2030年に60歳代、 2050年には80歳代という、世界の最先端をいく「少子高齢化」の逆三角形が現れる。 (経済大国インドネシア - 21世紀の成長条件 (中公新書) P34 より引用)

では、日本がモスク型だったのはいつ頃なのかというと、
下記データから見ると1980年のグラフは比較的モスク型に近く、 その後は人口減少の一途をたどっています。

人口統計

同じ統計データではないので単純に比較はできないと思いますが、変動の経過はどちらのデータも同じです。

また、人口構成から、人口ボーナスが発生する時期がわかり、そこから経済が成長する時期が見込めるようです。

生産年齢人口(15歳~64歳)が総人口に占める割合(生産年齢人口比率)が上昇していく局面が「人口ボーナス」である。同じことは、年少人口(0歳~14歳)と高齢人口(65歳以上)を合わせた「従属人口」を生産年齢人口で割った比率(従属人口比率)が低下していく局面、すなわち、生産に従事しない従属人口を生産年齢人口が背負わなければならないその負担が軽くなっていく局面としても表される。人口ボーナスとは、言い換えれば、出生率が低下し始め、生産年齢人口が総人口に占める比率が高まることによって経済成長が促進される効果のことである。 (経済大国インドネシア - 21世紀の成長条件 (中公新書) P35 より引用)
インドネシアの人口ボーナス期間は、1970年頃から2030年にかけて60年ほど続く可能性が高い。現在はその視点から40年あまりの地点にある。これから2030年までの約20年間、インドネシアは生産年齢人口比率が高く、従属人口に対する負担が軽い、人口ボーナス効果の大きい局面にさしかかる。 (経済大国インドネシア - 21世紀の成長条件 (中公新書) P37 より引用)

上記から、あと20年程は経済成長が継続的に成長する見込みであることが伺えます。

では、具体的な経済成長はどうかというと、世界経済のネタ帳というサイトで作成したデータは下記の結果となってます。

実質経済成長率の推移 - 世界経済のネタ帳

インドネシアのグラフで極端に下がっているところがありますが、
これはアジア通貨危機によるものでそれを除けば1990年頃からは日本を上回り、
比較的安定して成長していることがわかります。

あくまでデータはデータでありインドネシアが日本と同じ道を歩むわけではありませんが、
この内容を見る限りでは今後の成長も期待できるように思える内容ではないでしょうか。
成長する環境に身を置いてその変化を目の当たりにできることはとても興味深いです。

 

○親日の国であること

意外と知られてないことだと思いますが、インドネシア人の日本語学習者は多いです。
直近の国際交流基金の2012年の調査では、韓国を抜いて世界で2番目となったようです。

海外での日本語学習者数 速報値発表 – 国際交流基金

1位は中国で漢字使用国であることと人口の多さを考えると納得なのですが、
他のアルファベット等を使用している国と比較してインドネシア人の学習者が多いのは歴然です。
中国と比べても15万人位しか差がありません。

主に日本のカルチャー(アニメ・漫画等)に対して興味を持って学習を始める人が多いようです。
これだけの人が勉強しているわけですから、
現地に行けば何らかの形で日本語ネイティブとしてできることはあるのではないか、と考えました。

 

○英語の学習
インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、若い人達は英語を話せる人が多いです。
そのため自分が英語をやりたければ彼らと英語で会話をすることも可能です。
もちろんネイティブではないですし、フィリピンに比べれば学習効率は下がると思います。

しかし、今すぐに英語を業務で使うといった状況ではないですし、
日本にいる今の状況に比べればいつでも会話ができる相手がいますので、
やるかどうかは自分の気持ち次第だと思っています、アウトプットができる環境であることは間違いありません。

 

いろいろとデータやら情報やらを集めてもっともらしいことを書いてきましたが、
自分の都合よく解釈しているところや勘違いしていることもあるかもしれません。
ただ、データだけに頼ることなく現地、現場に詳しい人と会って実際はどうなのか、という話も聞き、
それらの内容を総合的に考えて決めました。

実際行ってみたら考えていた通りに行かないことばかりだと思ってます。
軌道修正をしなければならないことばかりでしょう。
そのときそのときの状況によって次にどうするかを考えていきたいです。

しかし、「やりたいことをやりたいときにやって、やらなかったことを後悔したくない」
と常々思っているので、言葉通りのことを実践していきたいと思います。