インドネシア留学期間中の個人プロジェクト①

投稿者: | 2015年2月16日

 

 

2014年の2月からパジャジャラン大学にてインドネシア語留学を始め、早くもインドネシアでの生活を始めてから1年が経過しました。そして2月下旬に留学を終えて日本に帰国します。

一時帰国からインドネシアに戻り、後半のセメスターが始まった8月頃から留学を延長するのか、それともまた日本で仕事を探すのか等々今後の身の振りを考え始め、最終的に一旦帰国することに決めました。

30代半ばで1年間海外に留学した人間が何を考え、どのような活動をしたのかについて振り返りながらまとめたいと思います。

まず今回は「すかSUKI」ウェブサイトの作成について書きたいと思います。ウェブサイトへは下記リンクからどうぞ。
http://www.sukasuki.org

 

バンドゥンでの生活から感じたこと

去年の1月の終わりからインドネシアのバンドゥンでの生活が始まりました。来る前からわかっていたことですが、インドネシアは世界で2番目に日本語学習者が多く、そしてバンドゥンは学園都市の為学生が多いです。そして「日本語学科」、「日本語教育学科」という日本語学習者がいる大学が複数あります。

しかし、日系企業が数多く進出しているジャカルタのように、バンドゥン在住の日本人はそれ程多くありませんし、私も一応留学という形で滞在しているので学生として現地学生からも見てもらえていると思います。既に30代半ばであっても・・・

そうすると身近にいる日本語学習者から「もし時間があれば会話練習の相手になってもらえませんか?」と誘われます。ネイティブとしてやれる事をやる、という気持ちでインドネシアに来ましたから喜んで時間があれば話し相手になっていました。しかし、その経験を重ねるにつれ考える事がありました。

バンドゥンで生活している私はバンドゥンに住んでいる日本語学習者と直接会い、勉強のお手伝いをすることができます。しかし前述のように日本語学習者がとても多いインドネシアですから、当然いろいろな場所に日本語学習者がいます。

ですから、「バンドゥン以外の場所に住んでいる日本語学習者に対しても、何かできることはないだろうか?」と考えるようになり、そしてどうすれば良いかを考えて思い付いたのがウェブサイトを作る、ということでした。

 

ウェブサイト作成プロジェクト始動

他の地域の日本語学習者の勉強を手伝うには、インターネットを使う必要があります。そして導き出した答えがウェブサイト作製です。ウェブサイトと一言で言ってもいろいろなものがありますが、結果として自分がウェブサイト作製にあたりコンセプトとして決めたのは以下の内容です。
①インドネシア人の日本語学習者が参加
②日本人にインドネシアを紹介する
この2つは外せないと考えました。そしてもちろん今でもそれは守っています。

①ががウェブサイトの作成目的でもあり一番重要です。しかし「じゃあどう手伝うのか?」という方法を考えるにあたりいろいろと悩みました。そして思い付いたのが②です。

私がまだ日本で生活している時に、生活することも決まってたインドネシアの事をインターネットで調べる事が多かったのですが、日本語でインドネシアを紹介しているウェブサイトはあまりない、と感じました。情報があまり手に入りません。

日本人のインドネシアに対するイメージは間違いなくバリが強いと思います。もちろんバリは良い場所だと私も思いますが、しかし、インドネシアは広く素敵な場所や文化等がたくさんあります。私自身も住み始めてからもっといろいろな事を知りたいと思うようになりました。

私がいち在住日本人としてインドネシアを紹介するのは簡単です。日々、自分でテーマを決めて更新していけば良いわけです。しかし、短期間住んでる人間が書くものではなく、メンバーのみんなが生まれ育ったインドネシアを自分自身の言葉で説明し、最終的に日本人に紹介して欲しいと思い②をコンセプトにするに決めました。

 

インドネシアを飛び回ったメンバー探し

上記で説明した通り日本語学習者の勉強を手伝い、そのインドネシア人の方達に記事を書いてもらうわけですから、メンバーを探さなければなりません。ではどのように探すのか?

そこで既に知り合いになっていた友人に話をもちかけることにしました。バンドゥンだけでなく、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラバヤ、マランの計5か所を訪問し、計画をプレゼンして「興味があれば是非参加して欲しい、一緒にインドネシアを日本人に紹介しよう」、と話してまわりました。

その結果、ありがたいことに20人程が初期メンバーとして参加表明をしてくれました。また、もうひとつの懸念事項であった、翻訳が可能な日本語レベルのメンバー、ウェブに詳しいメンバーがいるかどうかというのもクリアーできていたため、スムーズにウェブサイト作成に着手することができたのは運が良かったと思っています。

 

そしていよいよウェブサイトオープン

ウェブサイトを作る段階からメンバーの居住地はばらばらでしたので、その後オープンまでのやりとりはフェイスブックグループやメールでした。顔を合わせられない、そして会ったことが無いメンバーとコミュニケーションを取りつついろいろな事を相談し、ついに6月にオープンすることができました。私がメンバー集めを始めてからだいたい2か月後の事です。

そして現在オープンして9か月程経ちますが記事は50記事を超え、メンバーは130人を超えている状況です。記事数に関しては当初の想定よりも少ないですが、メンバー数は想定以上になっています。もちろん多ければ良いわけではありませんが、興味が無ければ参加しないはずですしとても嬉しく思っています。

 

「すかSUKI」プロジェクトから感じたこと

ウェブ作成の素人がまだ言葉もろくに話せない状況で動き出し、とりあえず始めた「すかSUKI」ウェブサイト作成プロジェクトですが、この活動を通じていろいろと感じる事がありました。特に強く感じた主な内容は下記の事です。

<インターネットがある今の時代だからこそできる>
インターネットがあれば遠隔地の人達がひとつの物を作るために活動する事が可能になります。「すかSUKI」自体がインターネットを利用して閲覧するウェブサイトですし、そのウェブサイトを作るからこそ始まったプロジェクトです。もちろん日本だけでもできる事ですが、本当にこのような仕事に場所は関係ないというのを実感しました。

逆に言うとインターネットが繋がる環境があれば、今まで日本人でやっていた仕事であっても、海外でできるものは海外で行われる可能性があります。それを実行する目的で一番大きな理由は人件費です。利益の最大化を追求するのが企業の目的である以上、これを実行する企業は今後さらに増えるのは間違いないでしょう。

この事は日本にいる時から思ってはいましたが、まさにこのプロジェクトを通じて実感しました。

<世界には優秀な人はたくさんいる>
主なメンバーは大学生や卒業して働いている人です。これらの人は基本的に英語ができます。不得意という人でも日本人より英語が使える人が多いと感じます。また、「すかSUKI」というウェブサイト名やキャラクターの発想、デザインも全てメンバーに考えてもらい、作ってもらいました。私は基本的にコンセプトを打ち出し、みんなから出てくるアイデアをやるのかやらないのか、決定する事だけを担当業務にしていました。そしてできたのがこのウェブサイトです。

ウェブサイトを友人等に紹介するとおおむね評判が良く、私が言うのも何ですが良いサイトだと思っています。つまり、インドネシアにはこれ程優秀な人達がいるという事を肌で実感しました。

<日本人と同じようにいかない難しさ>
当然ですが育ってきた環境も受けてきた教育も違う人達がひとつの目標に進むわけですから、様々な認識違いが生じますし、思い込みにより判断を誤ることも少なくありませんでした。

この経験は私にとってとても貴重なものになっています。私は日本で、そして日本人としか働いたことがありません。ですから完全に日本人と仕事をする時の考え方、言い方や伝え方でプロジェクトを進めました。しかしやはりいろいろと上手くいかない、伝わっていないことで悩むことも多かったです。

自分のやり方(日本流)を押し付けるだけではうまくいきません。相手の考え方に理解を示しつつ、どうやれば一緒にそして確実に物事を進められるかどうかを考えるようになりました。まだ自分でも適切に運営できているとは思えませんし、これからも悩むと思います。でもこの経験は今後他国の人と一緒に仕事をする時、交流する時に私にとってとても大きい物になると思います。

 

さらに次のステップへ

無事オープンし記事を着実に増やしている「すかSUKI」ですが、思っていた以上にメンバーが増えており、まだまだ増えそうな事。先程も書きましたが人数が多ければ良いわけではありませんが、人数が多いからこそできる事も必ずあると思います。また、構想を思い付いた時には考えてもみなかった提案を受ける事がありました。これらの事から「すかSUKI」にはいろいろな可能性があるのでは?と本気で感じています。

私が日本に帰国すると本当に国境を越えたプロジェクトになります。そしてこのタイミングを機に、「すかSUKI」を次のステップへ進めていきたいと思いますので、今後ともご声援の程よろしくお願い致します。