外国人留学生の不法就労を助長

投稿者: | 2016年1月28日

 

先日、日本語学校の経営者が逮捕されるという事件がありました。

氷山の一角か…

助長容疑で日本語学校経営者ら逮捕 福岡

本来留学生は週28時間しか働けませんが、ひとつの職場はその時間に収まるように働き、別の職場でも働いていたようです。今回日本語学校関係者3名が出入国管理法違反容疑(不法就労助長)で逮捕された他、留学生4名も同法違反容疑(資格外活動許可)逮捕されました。

日本語学校の学費は日本人から見ても安いものではありません。1年勉強するために70万円とか高い学校だと100万円に近い学費を払い、さらに日本での生活費が必要になります。

時給1,000円の仕事を週28時間したとしても月10万円程しか稼ぐ事ができませんので、学費と生活費を捻出するとなるとなると、なかなか生活は厳しいのではないかと思います。

学校側では誰がどの会社で働いいているか、報酬をいくら得ていたかを一覧表で管理し、留学生から授業料や寮費として月約5万円を受領していたそうです。これを読む限り確実にアウトでしょう。

管理していたということは週28時間を超えていたこともわかりますし、週72時間就労していたケースもあるそうですから、報酬額の高さから不自然であることはわかるはずです。時給3,000円でできるアルバイトは普通ないですし、あるとしても資格外活動許可ではできない風俗のような仕事ではないか、とか検討がつきそうなものです。

 

外国人労働者への対応

私が付き合いの多いインドネシア人の方も、日本で働いている外国人なわけです。EPAだったり大学、日本語学校の留学生だったり、企業勤務だったり、技能実習であったり、インターンシップであったり、いろいろな形で日本に滞在しています。それぞれビザの種類が異なり、できる事や働く場合時間数が決まっていたり制度は複雑です。

もちろん今回の事件とは異なり、きちんと時間を守っている留学生、時間管理をしている日本語学校の方が多いに違いない(はず)ですが、前回の記事「2015年 インドネシア人難民申請数激増」同様、外国人に対するイメージ低下にもつながりかねません。

何故このような問題が起きるのか。もちろん少しでもお金を稼ぎたいという考えで留学に来る学生はダメです。留学なのですから勉強する事が目的です。一方で日本側の事情もあり、それはいっそう大きいものになっていきます。

 

人手不足でいっそう外国人頼りに

結局のところいくら留学生が増えたとしても、アルバイトの募集が無ければ働けないわけです。わざわざ言葉もつたなく、授業優先で融通のきかないアルバイトであれば、柔軟に仕事に来れる日本人学生の方が良いはずです。

しかし日常生活でわかるように、今コンビニや飲食店といったサービス業は留学生で成り立っている店もあるでしょう。それだけ日本人が集まらず、安い時給で大変な仕事をしてくれる外国人留学生が重宝されているわけです。私達の知らないうちにそうなっていたのが現実です。

日本人が既にある意味助けられている状況にある中で、今まで通りの法律のままでいいのかどうか。そこも考えていく必要があるのではないでしょうか。実際日本人アルバイトが集まらず外国人も働いてくれなければ潰れるお店が今後増えるのは確実です。留学生の場合は学業のために来ているので時間数を増やすという考え方は難しいのかもしれませんが…

日本語学校が経営に必要なお金を得るために働かせたのであれば問題ですが、技能実習生しかり外国人で成り立っている産業、会社があるという事はきちんと認識すべきでしょう。今回逮捕された彼らがいなかったら、路頭に迷うコンビニオーナー、飲食店オーナーがもしかしたらいるのかもしれないわけで。

法律は当然守らなければならないわけですが悩ましい問題ですね…