コンプライアンス(法令遵守)が一層求められる時代に

投稿者: | 2016年1月19日

 
年明け早々から様々な分野で大きな話題になるようなニュースが続いてますが、企業存続にかかわる大きなニュースも発生しています。

軽井沢スキーバス転落事故(Wikipedia)
2016年1月15日深夜に発生した夜行バスの事故。多くの若い方々の命が失われるという大変痛ましい事故になってしまいました。遺族の方々のためにも真相が解明される事を願いますが、運転手2名もお亡くなりになってしまいましたので、「真実」を知る事ができるのかまだわからない状況かと思います。この事故は既にWikpediaにまとめられており、それだけ世間に大きな影響を与える事故である事がわかります。

ココイチ廃棄依頼のカツ、業者転売でスーパーに(YOMIURI ONLINE)
カレーで有名なCoCo壱番屋から廃棄を依頼された冷凍ビーフカツをの一部を、産業廃棄物業者が不正に転売したというものです。こちらも大きな話題として取り上げられている内容です。

 

今まで大丈夫だったからが命取りに

バス事故の方はそもそもツアーを企画した旅行会社が、道路交通法が定める貸し切りバスの基準運賃を下回る価格(19万円)を提示し、バス会社が受注したという事がわかっています。また、出発前に運転手の健康確認をしていない等の法令違反も判明しています。

また、不正転売の件については、そもそも産廃業者が転売する事は両者の契約には無いはずですし、捨てるべきものを消費者が食べる事になるのは明白であり大変大きな問題です。前者は事故が発生したため、後者は関係者が知る事に至った結果、現在のように世間を賑やかすニュースに発展しています。

このように問題が明るみに出ると当然違法行為、問題行為が明らかになり謝罪をするわけですが、おそらく両者とも自分達が想定していた以上の大問題になっていると思います。それこそ事業の存続にかかわる問題に発展している事でしょう。当然知られるまでは誰もわかりませんが、知られることとなればこのような状況になる事もあるわけです。

 

できる事から対処し改善する必要性

100%あらゆる法律を守れている会社はおそらくないと思います。どれほど対応、注意をしても一時的に守れなかったり、見落としはあるかもしれません。しかし、この場合はきちんと法律を守る努力をした結果であり、違法状態も意図的につくられたものではありません。

一方、今回の2件が問題なのはどちらも意図的に法律をも守っていない可能性が高い事です。今後の行政の調査等でさらなる情報が出てくるかと思いますが、「今まで大丈夫だったし、ばれなければ大丈夫」という考え方だと、結果として自分に大きなダメージとして返ってきます。これほど情報技術の発達した現代であれば尚のなおの事です。インターネットにより悪評はあっという間に世界中に拡散されてしまいます。

ですからもし法令違反の状態があるのであれば、「できるところから対処し改善する」。この考え方を持つ必要があり、具体的な改善策をとっていく必要があります。

バス会社の場合は業界的な問題、それで仕事を請けなければそれこそ他に仕事が無く会社が潰れてしまう、という考えも経営者としてはあるのかもしれません。確かに法律や業界的な問題もあるかもしれませんが、経営はどうしても法律に縛られる側面がありそれを織り込んだ経営が本来成されるべきだと思います。ですから法律を守らずに経営が成り立っている会社は本来淘汰されるべきで、違法行為により成り立つ会社の存在が、業界内の健全な会社の存続の邪魔になる事も考えられます。

 

経営に求められるコンプライアンス意識

話題になっている業界に限らず、表に出ていない問題は当然たくさんあると考えられますが、何かあった際に起こる事態を想定し、その影響を小さくなるよう、法律を守りながら経営ができるようにしていかなければ、これからダメージが一層大きくなると考えられます。何か起こってから対応するのではもう手遅れになるかもしれません。

今年に入りこのようなニュースや株価が下がり続けている事もあり、先行きに関して不安に思う人も多いでしょう。バスの問題に関しては運転手の高齢化といった少子高齢化による人材不足が影響しているとも言われており、日本そのものの問題であるとも言えます。

景気が伸び悩む中、安くかつ良いサービスを求める人達の期待に応える事は簡単ではありません。消費者側も安全や安心にはコストがかかっている事を理解し、安いサービスや物には理由がある可能性がある事も考えなければなりません。しわ寄せの多くは自分達同様の労働者が負担している事は少なくないわけです。

これから社会保険労務士として開業した後はコンプライアンスの面はもちろんですが、人材不足が今後も続く日本に対し、インドネシアの人達をどのように繋いで良い関係を築いていくか、この事を常に考えながら実践していきたいと思います。