日本語人材の日本での就職

投稿者: | 2015年3月21日

 

留学から帰国してもう3週間、時間が経つのが早いです。

インドネシアから帰国する前から考えていた事である、「労働力人口が減少する日本で日本語学習者が活躍できる環境を創る」。これを実現すべく何をすべきなのかいろいろな人と会って話を聞いています。その一環として先日主に留学生を対象に、日本企業への就職先を紹介している会社の方とお会いし話をさせていただく機会がありました。

 

日本語人材に求められる日本語と専門性

インドネシアは世界で2番目に日本語学習者が多い国というデータ(国際交流基金:ジャパン・ファウンデーション)があり、私が実際に見てきたインドネシアの日本語学科や日本語教育学科の日本語学習者の実情、インドネシアでの活動等自分が考えている可能性についての話を聞いていただきました。そして私は逆に日本での日本語能力がある人達の就職に関する話を聞かせていただきました。

その話の中から私が感じた事は、「思っていた以上に日本語学習者の就職環境は厳しい」という事です。

私がインドネシアで主に出会っていた日本語学習者の皆さんは、いわゆる専門として日本語を勉強している人達です。そして日本で就職できる日本語人材の人達は、日本語以外に専門性がありその上で日本語ができる人。あるいは日本語ができなくても需要が高い専門性がある人、という現実です。

帰国後日本に留学に来ているインドネシア学生数名にインタビューしましたが、必ずしも日本語学科を専攻してなかったですし、インドネシアで会った日本語学科の学生よりも日本語が上手に感じていました。そのため日本で仕事をするためには専門性がとても重要である事は理解していたのですが、これ程までとは…という思いです。

インドネシアの大学等の高等教育機関で日本語を4年学んだとしても、日本で1年日本人の先生に日本語を教わり、日本語にあふれる環境で生活する経験には及ばない。早い話がそういう事なのではないかと考えています。インドネシアの大学にネイティブの日本語教師が少ない事も少なからず影響しているでしょう。

インドネシアには日本に憧れ日本語を勉強している人達は数多くいますし、将来は日本人ももっと彼らの力を必要にすると思っています。ですが日本に戻ってきての活動から、インドネシアで思い描いていた通りでない事がわかりましたし、これは彼らに伝えるべき事であるとも思っています。嫌われてでも現実の厳しさを伝える事が必要かもしれません。

 

日本語ができる外国人が増える事による影響

現在話し合いが進められている技能実習生として介護の受入れも他人事ではありません。介護人材として3年日本で過ごす間に日本語が上手になり更に実際介護経験があるわけですから、彼らの方が重宝される事も十分考えられます。学歴は技能実習生の方が低いケースが多いですから、年齢的にも4年制大学卒業者より若いわけですから。

つまり現在の日本政府の方針によって、結果として「日本語人材」としての彼らの存在感は低下する可能性が高くなります。日本語ができる外国人が増えれば増えるほど、インドネシアの日本語学習者は就職口が少なくなるのは確実なのですから。新しい事を目指す、報告転換をするにしても早いタイミングで考える方が良いでしょう。ですから彼らにとってキャリア形成について考える機会が今まで以上に必要だと感じます。

縁あって彼らとの繋がりができた私に何ができるのか…、次回訪問までに考える必要があります。インドネシアの日本語学習者により良い正しい情報を提供できるよう、引き続き調べていきたいと思います。

現時点で少なくとも言える事は「日本で将来日本語を使って仕事をしたいなら、とにかく早く日本に来い!」という事です。日本語が上達する時期が早ければ早いほど、彼らの可能性も広がる事でしょう。