「失業なき労働移動」から考える生き方

投稿者: | 2013年12月6日

 

これから誰にでも起こりうること

12月3日に放送されたNHKのクローズアップ現代のテーマは、
「実現するか”失業なき労働移動”」でした。
放送は見てないのですがNHKの下記サイトで概要を確認することができます。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3441_all.html

競争力を失った成熟産業から成長産業への労働移動を図ることは、
労働力の需要と供給の面で考えれば当たり前のことですし、
これがうまくいけば失業者が減るのは間違いありません。
実際のところは給与の待遇面だったり労働時間や業務内容といったことも判断材料となりますので、
単純に必要なところに人が集まるかというとそうはなりません。

しかし、リストラや希望・早期退職募集はいつ誰にでも直面する可能性がある世の中になりましたので、
何も考えていない中で当事者となってしまうと非常に困ることになるので備えが必要です。

 

当事者となることを想定しておく

動画で見ることができる放送内容では、
大手半導体メーカーを早期退職した上田さん、渡辺さんへの取材が紹介されています。
上田さんはキャリアカウンセリングをしてもらうことで、
自分では言葉にできなかったことに気づくことができたようです。
渡辺さんは以前のキャリアにこだわらずに他業種での再就職が決まりました。

企業の規模を問わずリストラは止まらず今後も行われるでしょう。
2013年のデータを下記で見ることができます。
今年も1万人超え…リストラ進める上場企業53社(日刊ゲンダイ)

1位 ルネサスエレクトロニクス
2位 日本通運
3位 日本無線
4位 パイオニア
5位 NTN

グループ企業を含む会社もありますが有名企業の名前が上位にあることがわかります。
それ以外にも有名企業がいくつもランキングに入っています。
上記リンクにない企業でも当然行われているところはありますし、
中小企業では解雇を含む仕事がすぐになくなることは珍しいことではありません。

しかも最低募集年齢がどんどん低下しているように思います。
人件費が高い管理職クラスに限らず私世代の35歳程度の募集も散見されています。
またIT業界のような比較的若い人が多い企業で実施される場合は、
そもそも若い人が多いので募集対象者の年齢は低めに設定されることが考えられます。
このように対象が低年齢化していることを考えると、
日々仕事をしながらも、もしものときの対応を必要性を感じます。

渡辺さんのような大手企業に勤めていた方は再就職できるケースはあるかもしれませんが、
ご本人が新しい環境で仕事をすること、給料は半分程度という内容を受け入れて決断してのことです。
それができなければ年齢が高ければ高いほど長々仕事を探しても職に付けないことは十分に考えられます。

 

何をしておくべきか・・・

では、万が一自分がリストラ対象者となってしまった場合や、
自分が「早期希望退職」対象者に含まれるケースが生じた場合を考えて何をしておけばいいでしょうか?

「他の会社でも通用するスキルや能力を身につける」
一言で表現するとこのようになると思います。
また、これは雇われるという意味での話なので、
「世の中で価値があると評価されるものを創りだす」
ことができれば雇われずに生きていくことができるでしょう。
人は自分にとって価値があるものに対してお金を払います。
それが食べ物であったり、製品であったりサービスであったり形は様々です。

自分が今まで経験してきた仕事やスキル・能力で何ができるか?
というのを日頃から考えるとやるべきことが見えてくると思います。
転職経験者は職務経歴書を作成したことがあると思いますが、実際作成するとなるとなかなか難しいものです。
自分のやってきたことを具体的に表現しなければ相手に伝わりませんし、
伝わっても相手に評価される内容でなければ採用されることはありません。
日々言われたことをやっているだけでは人に言えるものって意外と身についていないもので、
それができる人は世の中そこら中にいることを痛感させられます。

実際に転職するかどうかは別として、
転職エージェントに登録をして市場での自分の客観的評価をしてもらったり、
求人情報を見て実際どうなのかを見ておくことは意味があることだと思います。
自分自身がそうでしたが世間での評価というのはなかなか厳しいものです・・・

 

生きていくためにどうするか

結局人間が生きていくために何が必要か?というのを考えると、
「衣食住」を確保することと言えると思います。

そもそも生物は空腹を満たす食べ物があり、
安全に雨風をしのいで安心して寝る場所を確保することができることができれば、
その生を全うできると考えられます。
人間の場合はこれに衣服が加わる他病気になれば治療ができたり、
動物なら死んでしまうような怪我でも医療技術により長生きすることができるでしょう。

こういうことを考えると極論を言えば、
①自分で食料を確保できる
②普通に生活できる程度の住居と衣服がある
という条件を満たせば生きていくことができます。
これに加えて、
③お金が必要であれば自分で作ったものを売る
これができれば自分でお金を稼ぐことができますし、
リストラされることもなく、年金をもらわなくても生きていくことができる可能性があります。
贅沢をしたいとか、家庭を持ちたい、子供が欲しいというように、
高い生活レベルを求めれば求めるほど実行するためのスキルレベルは高まります。

世の中は貨幣経済ですのでお金が全くないなかで生活することはできないでしょうから、
お金に変えられる何かを生み出す③のスキルがあると、
将来のお金に対する不安は少なくなるのではないでしょうか。

ただこれを実践するためには仕事以外に時間を割いて自己研鑽する必要がありますし、
常に物事を考えていないといけませんので違うところの生活満足度が下がるかもしれません・・・。
今現在雇用されている状況に満足していて、
余暇はリフレッシュに使いたい、やりたいことをやりたいという人は選択しないことでしょう。

ものの考え方の違いなのでどっちが良い悪いという話ではありませんし、
自分がそれで良ければそうするのが一番です。
当面私は前者の考え方をもって自分がやりたいことに取り組んでいきたいと考えています。

 

シェアハウス生活から思うこと

衣食住を一人で確保することが難しくても、人が集まればより確保することが比較的簡単になります。

私は現在シェアハウスに生活しているのですが、下記のようなことは日常的に行われています。
・自分がいらない物を人にあげる、または交換する
・自分が知らない仕事の業界話や情報を交換する
・食べ物を共有する
・他人が不在の際に荷物を受け取る  等々

自分ができなければ代わりにできる人がいるというのは心強いですし、できることの範囲が広がります。
もちろん今一緒にいる人たちだけで生活ができるわけではないですが、
①~③を満たせる人達と生活することができれば雇われて働く必要はなくなることは考えられます。

イメージとしては縄文時代のような人達の生活と言えるかもしれません。
今のように飛行機だとかパソコンだとか高度な文明はありませんでしたが、
そのとき生きていくために必要なことをして、
それ以外の時間は楽しいことをして人生を全うしたのではないでしょうか。
上を見ればきりがありませんが、そこそこで満足できるのであれば十分幸せを感じることができるでしょう。
原始人も一人でマンモスを狩ることは難しくても、
仲間と協力してより簡単にマンモスを倒して食料としていたと思います。
ただ他人と一緒に生活する以上必要とされるスキル等を持ち、
何かしらの形でその集団に貢献する必要性があると考えられます。

日の出と共に起き自分で作った食料を食べ、日が沈んだら夜早く寝る、というような先祖返りしたような生活。
もしこれをすることができたなら、それはそれで幸せな生き方のひとつの形ではないかな、と思えます。
将来の生き方の一つの可能性として、
このような「自分の周りの人達と協力した自給自足生活」ができたらいいな、と考えています。
ちょっとオーバーな表現を交えつつの説明ではありましたが、
偉そうなことをつらつら書きましたがまずは自分でいろいろと実践していかないと・・・