労働時間にかかわる諸問題・・・

投稿者: | 2014年2月11日

 

日経ビジネス【2014年2月10日号】は、「働き方革命”超”時間労働が日本を救う」・・・だそうです。
現在私はインドネシアにいます、仕事はしていません。
今後インドネシアで仕事を見つけるかもしれませんが、日本に帰国して仕事を探すことも考えられます。
また、いち社労士(今は有資格者)として関心のあるテーマでもあります。

 

盛り上がるブラック企業論

昨年12月厚生労働省は過酷な労働を強いている「ブラック企業」について、
監督実施内容をまとめた資料を発表しました。
これによると82%の事業場に何らかの法令違反があるとしています。

特に違反が多かった内容として、
・違法な時間外労働があったもの 2,241 事業場(43.8%)
・賃金不払残業があったもの 1,221 事業場(23.9%)
・労働時間の把握方法が不適正なもの 1,208 事業場(23.6%)
・重点監督時に把握した、1 か月の時間外・休日労働時間が最長の者の実績:80 時間超 1,230 事業場(24.1%)
うち 100 時間超 730 事業場(14.3%)【いわゆる過労死認定基準超えの調査】

この調査の趣旨として平成 25 年 9 月を「過重労働重点監督月間」とし、
若者の「使い捨て」が疑われる企業等に対して集中的に実施したと記載がありますので、
若者の長時間労働による過労死やうつ病の増加等に対する世論を無視できず対応したということでしょう。
いずれも「労働時間」に関するところを重点的にチェックしているようです。

 

確かに法令違反はNGですが・・・

労働基準法に定められている内容に違反することはもちろんダメだと思います。
それが行き過ぎて命を落とす人がいたり、追い詰められて働けなくなってしまう人を増やしてはいけません。

ただ、このような状況になったのは何故でしょうか???

労働時間は分単位で管理することになっていますが、
事業会社で人事をやっていたときに100%法令を守るというのは不可能でした。
小さい会社ほど経営陣の方針で時間管理方法を決めてしまい、
その方法で管理することで未払残業代問題を引き起こす可能性が高いです。

法令通りやろうにも中小企業であれば管理に人手が足りない、システムにお金をかけられないこともあります。
零細企業であればそもそも法律を知らずに管理している例は少なくないでしょう。
業務を細分化できるような大企業であっても、どこかしら漏れているところはあるのではないでしょうか。

そもそも現在の労働基準法は工場法がベースとなっていますが、
当時の労働はその場で仕事をしているので労働時間が管理しやすいですし、
労働に比例した成果物ができ上がるわけですからとてもわかりやすく合理的でした。

しかし今はどうでしょうか。

営業だったり企画だったり労働時間と成果が必ずしも比例しない業務が増えています。
見えない場所で仕事をし、日々一定の成果物ができあがるわけでもありません。

労働基準法でも変形労働時間制や裁量労働制、事業場外みなし労働時間制といった、
業務に応じた時間管理ができるようにと異なる管理方法を認めるようにはなりましたが、
なかなか活用するのは難しい状況です。時間外賃金を払わないために適用するケースも散見されます。
(最近旅行会社の添乗員も時間管理するように、との最高裁判決がありました)

 

今と昔で何が違うのか?

雇用条件が昔に比べ悪くなっているとか、悪くならずとも横ばいというケースはあると思います。
業績不振で早期退職募集を行うケースも増えているでしょう。
しかし、ブラック企業論がこれほど盛り上がるほどブラック企業自体が増えたのかというとそうは思いません。

IT関係の仕事は昔はなかったこともありますし、
成果が見えづらい仕事でもあるのでブラック企業の割合は高いかもしれません。

ただ長い歴史のある企業であっても急にブラック企業となってしまったところもあるでしょう。
特に会社の方で時間管理方法を変えたわけではないにもかかわらず・・・

日経ビジネスにはこのような記事もありました。
サービス残業が会社を潰す 
「ホワイト企業」も他人事ではない

このような記事がかかれる背景は「日本経済が縮小・衰退している」こと考えられます。
もし今も日本が経済成長を続けているならブラック企業論もここまで話題にならないと思います。
これまでだってなかったわけですから・・・
ITの発達により企業間競争が世界レベルになったため競争が激化しています。
これは今後も留まることはないでしょう。

景気は良くならないが仕事の成果を維持するために長時間労働をし、
どんなに頑張っても先行きは明るくなく、出口の見えないトンネルに疲れて心を病んでしまう、
そう言う人が増える時代になってしまったということなのではないでしょうか?

サービス業の場合は賃金が上がらず消費者は低価格かつ高サービスのものを求めるため、
結局は一番社内で調整しやすい人件費を抑えた結果様々な問題が生じています。

もちろん現在早急に対処が必要な人に対する援助は必要ですが、
ブラックだとかホワイトだという議論にはどうも違和感を抱きます。
それで根本的な解決に至るとは考えられません・・・

 

行き止まりになる前に違う道を選択する

私は中学時代からバレーボールを激しくやていたこともあり、高校1年時に椎間板ヘルニアと診断されました。
その後部活の現役時代はもちろんのこと会社勤めになってからも、
ヘルニアによる痛みで仕事ができなくなったことがありました。

ただその度に思うのは、
「生活するためには仕事をしてお金を稼ぐ必要がある。」
「でもそこで無理して仕事ができなくなったら本末転倒なのではないか?」
ということです。

生活するために仕事をしなければならないのに、
その仕事で心身を壊して生活が立ち行かなくなってしまっては意味がありません。やはり何よりも「健康第一」です。
私の場合このままではまずいかな、と思ったときはスッパリその道を離れ違う道を選んで回避します。
(振り返ってみるとそのようにしているケースがあることがわかります)
自分にはここしかないんだ、という状況になるとどんどん自分自身を追い込んでしまいます。

当然違う道を選ぶことで捨てなければならない物もありますが、
それ以上に違う道を選んだほうが自分にとってプラスになるときはそうします。

 

海外に行こうと思い、来て思うこと

前職を辞めた後必ずしも海外に出る必要はありませんでしたので、国内で再就職先を探すこともできました。
でも今まで縁のなかった海外生活をしてみたいという気持ちと、
始めるならこれが最後のチャンスかもしれないと思い、出ることに決めました。
年齢は34歳です、もう若くありません。ですからいろいろと考えました。

【デメリット】
①キャリアに穴があくこと
②留学期間中貯金を食いつぶしてしまうこと
①が最大のデメリットだと思います。
ただ私の場合、現地採用で日本より待遇悪くても仕事があること。
または、帰国後必ずしも正社員ではなく、契約社員もしくはアルバイトで生活すること。
上記について自分自身で受け入れた上で来ました。まぁ、人生なんとかなるんじゃない?という楽観的な気持ちです。
これからは日本でもいわゆる非正規雇用がマジョリティーになる時代です。
「正社員じゃなきゃいけない」と考える必要はありません。

【メリット】
①インドネシア語ができるようになること
②英語を学ぶ場、使う機会もあること
③インドネシア人等海外の知人、人脈ができること
④海外で就職できる可能性があること
⑤新興国の暮らしで生活できる自信がつくこと
といたことが考えられます。
特に⑤についてはとても重要だと思っています。

海外に出て思うのは本当に日本は便利で、綺麗な国だということです。
しかし今後は人口減少による財源不足で、インフラ等不便な生活をしなければならない場面も増えてくると考えてます。
ですので不便な生活でも不満なく生きていけると思えることは自信になります。

また、こちらの人達は仕事してるのかしてないのか良くわからない人もいます。
仕事中にタバコを吸ったり、ご飯を食べたり、携帯をいじったり、座り込んだり、当たり前のようにやってます。
日本でやったら確実に怒られますし、場合によっては懲戒処分にもなることです。

ただ思うのは、彼らは何かに追われているように仕事はしていませんし、
それなりに充実した生活を送っているようにも見えます。
もちろん私がまだ見ていないところで厳しい生活をしている人もいるでしょう。
しかし、今後日々仕事に追われていたとしても、こういう人生もあるんだなと思えれば救われる気がします。

私同様まだ実際に海外を見たことがない人は、
数日休みを取るだけでもいいですし海外に出て自分の目で見てみることをオススメします。
普段の生活が自分の常識かもしれませんが、必ずしも海外ではそうではありません。

留学を終えたあとどのような仕事をしていくのかはまだ自分でもわかりません。
これから何をしたいのか? どう生きていきたいのか? 自分とっての幸せは何なのか?
ということを考えながら留学を有意義なものにしていきたいと思います。